弄ばれたいんだわ

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     カッコつけて難しい字を使ってもうた。「弄」なんて字は、とてもじゃない

    頭の中には入っておりませぬ、けどね。ここんとこもてあそばれたい欲が

    ふつふつと、ココロの奥底で泉のごとく湧いているの。弄ばれるっていうのは、

    なんらか自分より上位のヒトやコトやモノでしょ。68才のアタイが小学生に

    弄ばれるなんてことあるわきゃない。例えば、壮年男子が幼女に弄ばれる

    「ロリータ」、老齢に達しつつある男が美形の少年に夢中になる「ベニスに

    死す」なんてもんもあったけど、それだってやっぱ相手が自分にないものを

    持っているとか憧れるみたいなもの、つまり自分にとってなんらかの上位性

    みたいなものがあるのと違いまっか。

     

     BSとかTUTAYAとかでわりと最近の映画観ても、一向にもてあそばれる感じ

    がないのよね。それ、とっても、困るんだわさ。もっとココロを鷲掴みして

    くれるような、夢中にさせてくれるような、のめり込ませてくれるような、

    そんな映画が観たいアタイってワガママなのかしら? あるいは単に趣味が

    合わないってこと?

     アタイの選び方が悪いのか?? いや、そんなことはないだろうて。と、

    外れっぱなしのココロが決めつける。この年になるまでそこそこ映画は観て

    きてるし、あれこれの本も読んだんだから個人の趣味を越えた善し悪しは

    これまたそこそこわかっていると思ってもバチは当たらんでしょう。

     

     で、先日。知人の展示会を観に行き、その後ご夫婦と三人で軽く飲みに。

    ダンナさんは映画好きでいっとき話に花が咲いたの。そこで話題になったのが

    ヒッチコック。それに触発されたんだろう、まずは一本「引き裂かれた

    カーテン」を再観。いや〜堪能しましたワイ。ならばと「山羊座のもとに」

    「三十九夜」を観て、すぐさまトリフォーとヒッチの対談本を読んで復習。

    出来上がるまでの過程や失敗談に膝を打ち、そんならってことでAmazon。

    主にアメリカ時代30本をぜ〜んぶ注文。さあて、これからしばしの間、あの

    ヒッチコックに弄ばれることなるでしょう。ヨカッタネ。

     

     これが前段だ。知人からレコードをいただいたことは記事にしたけど、

    その整理の今日この頃。まずはモーツァルトは確保して、他はどうしようか。

    お好みのロッシーニを聴き、やっぱイイ、で確保。聴いたことがあるし、

    よか曲もあるベートーヴェン、これからも聴く? と思えども素直に頷け

    ない。一応、ピアノ協奏曲を聴いてみたけどやっぱりアキマヘン。すかさず

    モーツァルトを聴き、違うでしょと自問即答得心のココロなのだ。ベー君は

    なんか重くてさ、理詰めっていうかさ、きらめきがないっていうかさ、

    素人にそこまで言われたらきっと怒ってるんだろうな、とか思いつつも

    聴くのはアタイだし、判断するのもアタイだから、やっぱこの際旅立って

    いただくしかない。プッチーニにもチャレンジしてみたけどアキマヘン。

    ドニゼッティはどうする? マーラーは◯だけどワグナーは×、まるで

    競り人みたいだ。なんて偉そうに、と思わないわけじゃないけど、聴きも

    しないレコードを持っててもしゃ〜ない。残された時間は多くはないし、

    いまさらプッチーニやベートーヴェンを聴きたいと思うようになる可能性

    きわめて少ないんだもん。

     これが廃棄となる運命のおよそ100枚。持ち主が音楽評論家だから、

    ジャケットなし、なにが録音されてるのかもわからないものもあって、

    一応聴いてみての結果でこうなった。

     これが競りにかけられるBOXたち。オペラだ。3〜5枚入りが15セット。

    さてどこに持ち込もうか? 専門店は数多あるけど、クラシック専門となると

    数は限られるだろ。アタイが知ってるのはお茶の水のディスク・ユニオン

    しかない。近日中に持参することになるだろう。でもなぁ、このご時世に

    クラシック音楽、しかもレコードを聴こうなんて諸氏はいるんだろうか?

    一枚100円なんてことになるんだろうな。あるいは、買い取れないなんて

    こともあるに違いない。それでも、せっかく頂戴した品々、あだやおろそか

    には出来ないっしょ。そこまでやってダメってことなら廃棄やむなし、

    故人も彼岸の彼方で頷いてくれるに違いないだろう。

     

    ヒッチとモーツァルトに弄ばれてフラフラだい・・・・な、店主でした。

     


    本命のお土産完成

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       NYのお土産の第二弾、っていうかこっちが本家本元。が、出来上がって、

      今日渡すべぇと☎。元々友人少ないアタイだし、ひねくれてもいるんで旅行=

      土産という発想が湧かないのよね。私自身土産をもらって喜んだ経験は思い出せ

      ないほど少ないし。そんな性格だからあげる人もいない、もらって喜ぶだろと

      想像力がはたらく物品と出会うこともないままに現地で数日経ったわけ。

       

       ある夜、ブルースかなんかを小汚いクラブで聴きたいと伝えておいたら、

      ブルーノートに予約してくれてて、行ったんだ。ジャズの世界じゃ歴史と伝統

      を誇るらしいけど、思った以上にキレイでいささか残念だったけど、それなり

      に堪能し、帰り際二階にあるショップへ。な〜んも期待してなかったんだけど

      カウンター上に妙なモノ発見!使い方を聞いて即、三個購入したの。一個は

      畏友・T野井さんにあげ、あとの二個は予備。

       これがそれ。ギターのピックのようなカタチで、先っぽに丸くなにかが。

      黒いのはゴムだ。聞けば、ゴムの部分で携帯をタッチ操作するもんだと

      言うんだ。ぬかったわ、もちっと考えれば使い道わかったろうに、あまり

      考えもせずについウカウカと質問しちまって、なんてこったい。ギター

      弾きは爪を伸ばす人もいる、だからってことでもないだろうけど。シャレ

      心に不適な笑みを浮かべつつカードを出して、よろしくやってくんねぇ。

       

       どう考えたってこれだけじゃお土産にはならないでしょ、もちっとそれ

      らしいモノっちゅうかさ。さてなににしよう。と、考えるまでもなく写真集

      しかない、ペラペラめくっていたらめっけたんだ。

       ほぼ完成のお土産、中の写真がソレ。見えるかな〜? 手ですよ。しかも

      黒人しかも細身。はて、誰でしょうか? ミュージシャンです、トランペット

      吹きです。ま、それは置いといて、額に話を戻しましょう。フツウ、額は

      真ん中に写真があって、それを取り巻く(主人公の写真や絵をジャマしない

      ように)枠だ。枠は脇役で主役ではない。でも万年脇役って〜のも寂しく

      ないかい、たまにゃ主役とまでは言わないけどもちっと目立ってもえ〜ん

      でね〜の。そう思ってね。真ん中に妙な極細格子をあしらったもんせ。

       その格子はこれ。泊まってる身内のアパートから徒歩数分、思いがけなく

      突然出会ったクライスラービル。てっぺんはあちこちから見える、あそこら

      へんだと思ってたらいきなりだからさ。アタイ大大大好きなアールデコ、

      その代表選手がここ。ようやく巡り会えた歓びにアタイはパチリパチリで

      踊りまくる。

       なんて素晴らしいんだ! 数種の型板ガラスもまぶしいぜ

       ギザギザにうっとりしすぎて首が痛くなってまったじゃないか。この

      真ん中の405が入ってるとこを額の中に入れたろやないかと即断したんだ。

      405も是非とも入れようと思って、糸鋸で切ってたんだけど、思った通り

      あまりにも細いんで吹き飛んでしまいました。あ〜ぁ。やっぱムリか。

      巾1ミリはいかになんでも細すぎたってことね。反省反省

       裏だ。よくある折り畳み式の脚は付けたくない。でもさ垂直じゃ倒れちゃう

      でしょ。なんか重しのような、ひっくり返らないそこそこの大きさってこと

      で、かような次第に。円柱の片っぽを少しだけ削り平らな面を作って、そこを

      裏板とネジ止め。

       円柱には穴が、そこに◯ポッチを挿入。

       クライスラービルのステンレス格子を拝借して、枠とともに切り抜いた。

      格子部分の厚さは約2ミリ、巾は1.5から2ミリ程度。枠板の厚さは1センチ

      ある。1センチ厚の板をそのまま切り抜けば強度万全だけど、それじゃ

      いかにも無骨でダサイ。ってことで格子のとこを2ミリまで薄く加工して

      恐る恐るの糸鋸作業。

       ようやく これで出来上がり! しかし、なんか物足りないとアタイの

      ココロが発信するんだな、これが。上部の半丸んとこがさ、なんか物足りない

      と訴えてくるのよね。小さななにか、アクセントが。考えることしばし

       真ちゅう製の飾り金具を付けてやったら、まぁまぁこんなもんでえ〜んで

      ないかいと、ココロも納得したようで一安心。

       

      気に入るかどうか、運命の分かれ道?・・・・・・・な、店主でした。

       


      知への渇仰見たりける

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         数日前から裏の農家の庭でセミが鳴き始めた。クマゼミだ。あぁ、夏です。

        来年もセミの声を聴けるのかしら? 最近折りにふれそう思うようになった。

         

         そんな気持ちでいるところに録画しておいた「ラスト・ドライブ」を観る。

        死期迫る方が望むなら、希望の場所に連れてってあげましょうと、ドイツで

        行われているボランティア活動。救急車を改造した車で三人のスタッフ、場合

        によっては医師も同行する。ある老婦人、スタッフが訪れたらとにかくタバコ

        吸わせて頂戴ナと、愛煙家なんだ。彼女が望むのはオランダの海岸へ行き、

        北京ダックを食すこと。浜辺を散策できるぶっといタイヤの車椅子に乗り移り

        歩き始めたとたんに「タバコ吸いたいわ」、スタッフ三人がかりで火を付ける

        のがけっこう大変でね。風は強いし潮風ですからね。車椅子を取り囲んで

        ようやく着火。スタッフは服が燃えないようにしてくださいよ、なんて軽口を

        叩く。

         

         傍で観ていればまことにけっこうな風景だけど、数日後には亡くなってしまう

        重い現実がある。そんなときにゃユーモアは不可欠だろ。北京ダック食べてる

        最中でもユーモアは主役でね、三人のスタッフのチームワークがいかに大切

        であるかがよ〜くわかった。しかし、スタッフのココロの揺れもかなりなもん

        じゃないかね。もしもですよ、お客さん(と呼べるのかどうか)と意気投合

        しちゃってさ、こんな人ともっと前に会いたかったと思っちゃったりしてさ、

        その方が亡くなったらさ、落ち込みますわいな。お客には寄り添う、けど

        感情移入はほどほどに、常に近々亡くなることを意識して、いっときの笑い

        いっときの楽しさに心を砕く、とてもじゃないけどアタイにはそんなこと

        できまへんで。

         

         NYからボストンへ。駅に行けばステンレスなAmtrakが。ひょいと

        フレッド・アステアが通りかかるんじゃないかと気もそぞろ。名作「バンド・

        ワゴン」でこの列車の脇を歌いながら歩いてたもんな。

         

        チケットは座席の上、棚の前面に挟み込まれる。ふ〜ん、車掌さんはこれで

        チェックするのね。

         NYとは打って変わって落着きのあるボストン。一番古い小径、玉石が

        敷き込まれていかにもって感じなれど、私道なので侵入すること叶わず。

         ふらふら散歩しつつ、図書館へ。新旧2館のこれは旧館中庭だ。ふ〜ん

        なかなかのもんだのう、なんて思いつつ

         中に入ったらおっ魂消! ゲゲッ、すごいじゃんか!!

         扉もスバラシイ! アタイが大好きな鋲打ちまくりだ。

         シビレルな〜、まったく。

         定番なグリーン照明にうっとり

         さぁてと、藤沢周平を読むべえか。と数ページも進まないうちに連れが・・。

        一人旅なら悠然としたいとこだけど、そうはイカン。ままならないもんだ。

         書棚には小窓があってね。この余裕がス・テ・キ、なんちって。

         フラフラとさらに奥へ。鋳鉄の柱に支えられた階上の書架。

         こんなこともあり

         こんなふうでもあり

         こんなとこもあり

         書棚の仕切り板には彫刻

         奥行き深し棚板、前後で高さが変わるんだ。段違いにすれば奥の本が

        見やすいっていう魂胆なんだろうけど・・・・・・・・。

         暖房の吹き出し口。なんと真ちゅうの鋳物だ。その厚さたるや1㎝!

         

         それにしても静謐宏大な館内に人影まばら、もったいない。昔人が泣いてる

        んじゃないか。アタイの家近くの下丸子図書館だってもちっとな人混みでっせ。

        きっと一時は利用者多かったんだろうな。でも、文字離れ、紙本離れでこう

        なってしまったのかしら。調べればこの図書館はアメリカ最古とのこと、移民

        して生きる事に一所懸命だったけど、独立戦争も終わって一息ついて、やっぱ

        知識が必要じゃないかね、教養もいるだろう、そんなこんなで作り上げたのでは

        ないのかしら。そんな方々の願いや獅子奮迅ぶりの痕跡を目の前にして、しばし

        感慨にふけるアタイだ。

         帰りしな中庭に面するテラスでの二人。老師とうら若き乙女、いいなぁコレ。

        こんな風景にあやかりたいもんだ。

         去りがたい図書館、見事な手すりをお触りしつつ、ハイ  サイナラ!

         

        ボストンならも一度来て見たいゾ・・・・・・・な、店主でした。

         


        袋があるのに縫い目がない?

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           「袋があるのに縫い目がない」は、春歌の七不思議の一節であることは、

          言うまでもない。若い頃、お茶の水にある学校に勤めてて、飲みに行くと言えば

          新宿の思い出横丁。宴もたけなわ、次々と自慢の春歌を披露、笑いかつ飲むこと

          が日常だった。むろん女性も同席しててさ、格別いやがるふうでもなく、たった

          50年ほど前ながら思えばなんておおらかだったんだろう、あれは夢だったの?

           七不思議はキンタマのこと、なぜか「袋があるのに縫い目がない」の一節

          だけが、忘れようにも思い出せないのダ。

           

           NYに行ってアイスコーヒーがあるのに大喜びしたアタイ、というのも欧州

          ウィーンじゃ「なんじゃそれ?」って感じでケンモホロロな門前払いでね。

          サンマは目黒、珈琲はホットに限るって具合、知人は真夏でも冷コーになんかに

          見向きもしない強硬派だ。

           

           場所が変われば水も変わるし人も変わる、あぁヨカッタと早速注文したワケ。

          どデカイ容器にナミナミと、さて甘みが欲しい、探せどもないんだこれが。

          トロリとしたシュガーシロップは一切なし。あるのは砂状砂糖のみ。ゲゲっ、

          これを混ぜろってか? 溶けないでっせコレ。どこに行ってもないものはない。

          袋に入った砂糖をバンバン混入しミルクを混ぜ混ぜし、やっぱ甘みが足りまヘン。

           

           こっちの人はアイスコーヒーにゃ甘みは不要ってことなんだろね。まさか

          砂糖を入れるのが好みってこたぁあるまい。底に沈殿した砂糖を最後にグイッ

          と飲みほすのが通ってこたぁないだろ。そこでアタマに浮かんだのが、この

          一節。アイスコーヒーがあるのにシロップがない、袋があるのに縫い目がない、

          似てない? あるべきものがないことの軽いショックとでも言いましょうか。

           

           なんてこと思いつつ、このところカミサンが働いてる介護施設で運転手が

          足りなくなった、ついちゃ手伝ってくれまへんやろか? で、ひんぱんに夕方

          二時間ほど出向いているんだわさ。およそ10人ほどを3回程度に振り分けて

          次々とご自宅に送り届けるんだけど、一軒の家のお隣が騒々しい。見れば

          野鳥が群れをなしているんだ。軒先を餌場にしてて巣も用意されてるから

          カシマシイことこの上もナシ。そこでアタイは思ったのよ、我が家の裏にも

          作っちゃろうとね。

           

           トイレの高い窓のあたりに同じ高さで餌場を用意してあげれば、裏隣りの

          農家の広大な樹木にたむろしている野鳥が来てくれて妙なる歌声を響かせて

          くれるかもしんない。そこで問題なのは生い茂った雑草だ。これを刈り取る

          のが先決とばかり、ここんとこ雑草むしりに精を出していたんだ。作業中、

          妙な音がする。コンコンって感じ。はぁ、さてはカエルだな。以前から

          梅雨時になると出没するガマガエルに相違ない! 立て掛けてあったゴミ箱

          のふたをそ〜っと外したら、いましたよ。立派なメスのガマガエルがね。

           

           家の周囲の雑草を次々と取り去る。裏が終わったら横、そして前に移動。

          ガマガエルのことは忘却の彼方、ひたすらうつむいて草と対峙してたら、

          また、なんか、音がするんだ。え〜〜〜移動して来たの。と、そこらへん

          を探したらまたもいましたガマガエル。今度はオスだ。メスに比べたら

          小柄だからさ。きっと、オスにちがいなし。草取りに熱中してると動くもの

          に敏感になって、ミミズでさえもビビっちゃうアタイ。これがカエルなら

          どビックリですよ。しかも、カエルは動くから(当たり前だ!)、ふと

          気が付けばつま先にいたときなんか思わず立ち上がってしまったやんかいさ。

           

           草が次々と取り除かれて、あたりに陽の光りがさんさんてことになると

          カエル君たまったもんじゃない。日陰を探して動き回る。写真撮って

          おこうなんて思いもよらなかった。けど、やっぱ写真いるなと思って、

          昨日いたあたりなら、きっとブロックの中だろ、でパチリ。

           上から撮ったからこうなっちまった。

           

          今年は交尾出来たんだろか?・・・・・・・・・・な、店主でした。

           


          お土産の作り方

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             NYから帰ってきて、友人に差し上げるお土産を作ることを思い立って、

            まずは一個目が完成した。まず、作るにしてもNYで入手した「なにか」が

            ないとなりませぬ。ってんで考える間もなくこれっきゃないだろと決めた

            のが、

             メトロポリタン美術館で買い求めた。アービング・ペン100周年記念の

            写真集。なにもここで買う必要ないか? 重いし、とは思ったんだけどね。

            東京へ帰ったらこの本のことなんか忘れてるに決まってるし、売ってたと

            しても買いに行くの面倒でそのままになっちゃう、で即決購入となったの。

             写真とくれば写真立てか、はたまた額縁が通り相場。お土産ったって

            大したもんは出来ないこたぁ自覚してるけど、これも商品製作の練習、

            リハビリのつもりで作り始めた。

             最初、お土産を渡す相手は畏友・T野井氏だった。でも、しばらく木工仕事

            してなかったんで、手始めに懇意にしている古着屋ZIRAさん用に作ることに

            したんだ。古着屋なら古材だろ。工房にある古材はこれっきゃない。

             厚いので二分割

             短い材なんで継ぎ足して長材に

             表はボロボロなんで、裏で補強する。カラフルな細材は昔バランチェッタ

            外壁で使った余りものだ。

             端っこは腐ってて、接着するのにいささかの往生は覚悟してたけど

             ここがどうにもならんのよね。ボンドつけて圧着しようとするけど腐った

            とこがドンドン剥がれ落ちるんだわさ。ありゃりゃのこりゃりゃ。

             どうにもならなくなって、あわてて裏から再補強。う〜む、泥縄仕事だな。

            こうなるとわかってても、計画性もなく突き進むのも気持ちい〜んだから

            どうにも困っちゃう。

             とかなんとか言いながら、こんな感じに仕上がった。1950年代の仕事着が

            16職種そろい踏みだい。古着屋さんならやっぱ洋服だもんな。巾80センチ強、

            高さ40センチ弱。一応完成したものの、なにか物足りない。本当なら真ちゅう

            プレートがバチッとくっつけばそれらしくなるけど、ないしな〜

             で結局クリップを固定し、そこにプレートを挟むことにする。この写真集の

            中に、仕事着シリーズがあるんだけど、これはメトロリタン美術館の

            キュレーターのJeff Rosenheimという方が担当しているもの。そんなら彼の

            ことも伝えなくちゃ失礼だろと考えたワケ。ちなみに裏面は美術館のチケット

            をペタリ。

             でも、そんだけじゃまだなにか足りないなぁ。バランスもわりいし。やっぱ

            タイトルが必要じゃん。と、仕事着シリーズのタイトルを本から切り抜きペタリ。

             で、こうなった。どうですかね? ZIRAさん気に入るかな?? 土産と

            言ってもデカイし、押し売りだしな。貰ってみたものの、イヤとは言えない

            だろうし、かといって捨てるわけにもゆかず、困っちゃうかもしれないな。

            これが自宅なら飾ろうとしまい込もうとわからないけど、店用にとなれば

            アタイが行ったときに飾ってなければ、気まずい雰囲気になっちゃうよね。

            困った客からのなんだかなぁ〜なプレゼント、どうするZIRAなんちって。

             

            一息ついてT野井さんへの土産作りにGO!・・・・・な、店主でした。

             


            肌色の功罪

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               とにかくどこも禁煙だらけで喫煙可は路上のみといった案配のNY。まるで

              異世界に迷い込んだアッシは、けむり欲しさに老牛のようにヨダレを流しつつ、

              路上に出ればとりあえずタバコをくわえる悲しさよ。ゆったりソファで、珈琲を

              愉しみつつ紫煙をくゆらすなんて、すでに壊滅というか死滅というか。古今の

              文学、音楽は言うにおよばず、あらゆる芸術はけむりとともに生々流転して

              きたんでね〜の、といっても負け犬の遠吠え。それでいいのか? 禁煙社会は

              いまのとこコインの表だけどさ、何事にも裏もあるってことで、そのうち弊害

              も出来するかもしれませんぜ。

               

               ご当地は室内は100%禁煙、むろんテラス席もご同様。あぁ、なんてこったい、

              いずれ東京もこうなるのか、なるんだろうな、オリンピックが来るもんな。

              小池知事が自宅での喫煙に制限をかけるみたいな発言に作家の筒井康隆さんが

              「小池よ、おまえもか」とブログで嘆いていたけど、同病相哀れみつつ、

              涙さしぐみ帰りきぬ〜のココロなのだ。

               

               タバコ吸いたきゃ歩くっきゃない(立ち止まっててもいいんだが)=路上滞在

              が長くなる、となればどうしたってあたりを見回しキョロキョロなお上りさん

              (こんな言い方のなくなったなぁ)な案配で、建物見たり店見たりとなるけど、

              同行の二名は目的地へ行くことのみまんまん、気が付けば迷子寸前が再々でね。

              立ち止まってパチリがきわめて困難な状況下、道行く人道行く人を撮ったこの

              数枚は、われながらようやったとホメてつかわそう。

               ウヒョ〜、カッコイイじゃあ〜りませんか。しゅっとしたパンツ、サンダルも

              赤ならバッグも赤、シャツは赤が混じった細かい柄、鉢巻きの同色とくれば、

              う〜む、やるなァ。ちょっとキマリ過ぎと思わないでもないけど、たっぷりな

              王道感に満腹だ。この写真を見て思ったけど、手前の女性もなかなかのもんだと。

              髪を真ん中の黒い塊状、右肩のベルトからしてみるとリュックのようでもある。

              でも腕の下の細いヒモは、ちっちゃなショルダーか?。腹チラ見はむろんのこと

              なんだろうシャツのギザギザ、そしてなによりも腕の肉付きが色っぽい。

               配色抜群!  軽くダウン、膝つきそうになったし。全部違う色ってのが

              たまりませんわいな。色相4色乱れ打ちをまとめるには相応のセンスが要求

              されるだろ。シャツとパンツはちょい濃い目、靴とバッグがちょい薄めが

              今日の基本的合意なのか。あるいは靴だけが高明度で他は同一明度なのか。

              さておき、ふ〜ん、にゃぁ〜るほど、アタイも真似っこしてみようっと。

               バッファロー空港でパチリ。全身モノトーン、肩からグワッとカラフル系。

              抑えた色のバッグのセンス、なかなか出来ないでっせ、こういうの。それに

              してもカラフルなグワ〜、なんなんだろ。目の前で見てもようワカランでね。

               でもってアタイが瞬間KOされたのはこのお方。よく見てみてみい、スケ感

              スカートがスンバラシイでしょ。地味なジャケット、デカ目ルーズな黒リュック、

              脚もキリリで言う事ナス&ヘアースタイルもナイスですねえ。すべての色は

              一見地味、しかし唯一透かしのみに賭ける。その心意気に賛辞の嵐は鳴り止まず、

              って大袈裟でしょうか?

               

               と、ここまで登場の御方々はすべて有色人種、肌の色の魅力に頭を垂れるしか

              ないアタイだ。肌の色でいわれない差別を受けたり、今も受け続けてるに違い

              ない反面、ファッションでは優位を保つこともあるだろ。それは他人の芝生は

              緑に見えるの例えの故事に倣うことなのか、アタイの先入観の成せることなのか

              よくわからないけど、現実に目に止まった服装の方の肌の色が同じであった

              ことはアタイにとっちゃリアルな現実でね。我がココロ、直感を信じるしか

              ありませんのや。

               

               唯一の白肌シロ子さん。ちょっと太め、近未来の極大肥満の道程における

              一瞬を切り取ったと言えなくもない。ニュージーランドのラグビーチーム、

              オールブラックスと甲乙つけがたく、こちらも真っ黒クロ助だ。薄手の

              上着も好ポイント。白肌黒服モノクロ世界に唯一な有彩色、黒澤明の天国と

              地獄を思い出しちまったじゃないか。

               

              ってなこと書きつつ、週一日の学校へ行くのじゃ・・・・・な、店主でした。

               


              重用UBERごもっとも

              0

                 NYはJFK空港に着いて、出迎えた身内に誘われて外に出て、なにをするのか

                と思えば、携帯をピコピコしてるんだ。なにしてんの? 問えばUBERを呼ぶ

                んだと。そういや耳にしたことがあるウーバー、日本でも導入されるとかされ

                ないとか、その後一向にこれといった評判にもなっていないアレか。待つこと

                数分、目の前に到着。あまりの早さにビックリ、一服するヒマもないじゃんか。

                 

                 その後、街中を移動するたびにウーバーのお世話になり、10日間の滞在中に

                タクシーを利用したのは一回しかないって有様でね。我ら同行は3名だから

                場所によっては三人分の地下鉄料金とトントン、場合によっては安くなる

                てんだから誰だって利用するでしょ。

                 それに地下鉄はとてもわかりにくいのよね。同名の駅が2つあったり、道路

                をはさんで両歩道に掘られた入口の行き先が違うし(地下で繋がっていない)、

                同じホームでも異なる路線がバンバン乗り入れるし。東京の地下鉄が複雑で

                わかりにくいといってもNYに比べればはるかにわかりやすい。それにホームは

                荒涼としてて怖いし。

                 

                 そこへゆくってーとウーバーは楽ちんだ。でね、あるとき呼び出している

                ところをパチリしたの。携帯の小さな画面上がどうなってるのか知りたくてさ。

                 近くにどれだけの車が移動待機してるのかがわかる。きっとこうなって

                るんだろうなと。予想通り、こんなふう。7台の車がいる。よく見ると車

                全部動いてるの。当たり前か。まるでゴキブリみたいでムズムズしちゃう。

                下の○は過去の履歴だろう。

                 これが決定場面かな? よくわかんないんだけど。聞けば、選択した車の

                車種、色、運転手名がぜんぶ表示されるし、行き先までの料金は事前に決定

                されるから、渋滞による料金アップはない。むろん迎車料金もありませぬ。

                 上の説明間違ってたかも。この表示は、今の位置と行く先までのルート

                にみえる。下には2つの料金が。そういえば、表示された料金から選べる

                とか言ってたな。エコノミーってのはなにかな?

                 選択した車が今いる場所に向かっているのがわかるんだ。これはオモロい。

                とても不思議な体験だ。あるときは、向かってる途中で道間違えてるなんて

                こともわかってね。それのどこがオモロいの?って言われても困るんだけど。

                 これが利用者からの評価を下すページ。五つ星が満点で、それ以下の評価

                だと、なにが悪かったのかを記入する。むろん、これは運転者から利用者に

                対する逆評価もあるわけです。う〜む、こりゃいたって健全なシステムだと

                感心しきりなアタイ。

                 ウーバー利用のすべては事前に登録した同士のやりとりで、双方の情報は

                オープンにされてる。客だってブラックリストに載る可能性はある。一回

                っきりの出会いであっても、根っこの情報は共有されてるというある意味

                とても公平で民主的なシステムはとてもいいんじゃないかしらね。

                 

                 当然のことながら支払いは事前登録したカードからってことで降車は

                とてもスムーズ。カードNo.を公開することに不安を覚えなくもないけど、

                運転者が違法操作してお金をせしめようとしても、根っこのデータで

                押さえられてるからムリなんだろ。

                 

                初めてのNYで一番刺激的だったのは、UBERかも・・・・な、店主でした。


                お土産は買うもんじゃない、ってか

                0

                   今週の月曜日、NYから帰ってきたんだ。なんかコッパズカシクってNYに行く

                  こと誰にも言ってね〜の。恥ずかしさの根っこがどこなのか自分でもワカランの。

                  唯一、お友達のT野井さんだけはコソッと伝えたけど。で、お土産だ。シャレの

                  効いたもんをと思っていたけど、なかなかないんだ、これが。ライブハウスで

                  売ってたチン恋モノが唯一面白がってくれそ〜っ、これならニヤリとしてくれる

                  かも。でもなぁ、サイズが小さい、小さすぎるんだ。こりゃショボイな、なんか

                  もちっとボリュームのあるもんが必要な気がする。考える間もなく作ることに。

                  フツウ、土産は買うもんと相場は決まってる、作るという考えはそうそう湧く

                  もんじゃないと違う。ひっそりと旅して、帰ってきて、一人秘かに土産作りに

                  精を出す。なんか物語になりそーでイイと自画自賛。

                   

                   さて、NY出発前に、学校の講師仲間のK田しぇんしぇいからレコードはいらん

                  かねとのお誘いがあり、ほならもらっときまひょかとなり、教室にドサッとてんこ

                  盛りとなって、それを昨日地下に運び込んだんだ。K田氏の兄が高名な音楽評論家

                  で亡くなって数年経って、整理の結果ということなんだろうな、きっと。

                   問題は置き場所、地下に置く事は既定路線だが、場所は一カ所しかない。

                   左の壁に、寝ている板を取付けて棚にするっきゃない。でもなぁ、この板は

                  T野井さんのライブのときのベンチだもんな、切ったらベンチ復活はあり得ず、

                  あぁ無情。それでいいのか? しかし、差し迫ったレコードの無言圧力は喫緊の

                  課題だ。あぁ無情×2。ゴメンよカンベンな。ライブやるときにゃ対策講じる

                  からさ。ぶつぶつあれこれ考えつつ逡巡しつつ

                   ホントに切っていいのか? ええい!ままよ! あとはどうなろきゃーなろ

                  たい、自慢のジグソーの登場だい。

                   あ〜ぁ、切っちまったげな。

                   もう後戻りは出来ませんぜ、ダンナ。ベニヤで脚を作り

                   こんなふうに取付けて

                   ハイ! 出前一丁ってなもんだ。枚数数えてみたらペラ(一枚LP)がおよそ

                  200枚といったところか。これにBOX入りが33セット。〆て300枚くらいかな。

                  この写真の左側、白いBOX3セットをとりあえず聴いてみた。ホグウッド&

                  エンシェントのモーツァルト大全集。いや〜イイんだ、これが。このセット

                  だけでも貰った甲斐があるもんたい。

                   

                   考えてみれば、持ち主はプロの音楽評論家だから、特定のレコードに淫する

                  なんてことあるわきゃない。数回聴いて評を書き、それが次々ということなら

                  レコードは新品同様であるはず。その他のLPも確認してみたらピカピカでね、

                  アタイの予想は大当たりィ。ウレスイのう限りなし。

                   

                  王政復古、ついでにレコードもね・・・・・・・・な、店主でした。

                   


                  偉大なりgoogle map

                  0

                     五月某日。店電リリンと鳴り、はて誰? と出たれば、グーグルマップ関係で、

                    フ〜ンとか思いつつ、聞けば御店内部を360度グルリと紹介しちゃうってのは

                    どうだんべと。な〜るほどね、ストリートビューの次は路面店の中にまでカメラ

                    持ち込んじゃおうってアイデアか。ま、次なる一手としちゃ至極妥当な展開で、

                    考えてみれば当たり前だけど、それにしてもこんなちっちゃな店まで声を掛ける

                    ことにいささか驚いたんだわさ。そうやって次々にアタックしてんだな、とね。

                     

                     オモロそうだし興味はあるけど、それってお高いんでしょ? それが二万円

                    程度でOKと聞き、再度ビックリ。なんて安いんだ。オフィスから☎して、見込み

                    ありそ〜なら営業が赴き、契約成功ならカメラマンが撮影し、画像処理する、

                    その手間たるやなまなかなもんじゃないっしょ。どうしてそんなに安いの?

                    って聞いたんだ。そしたらさ、大きな店なら写真一枚だけじゃ収まらない、

                    何枚か追加されればけっこうな金額になる、でも大きな店ってのはそうそう

                    ないから、アイドルタイムを利用して小さな店で小銭を稼ぐって作戦なのね。

                    ヘェー、ナルホド、ってことで即決したわけ。

                     

                     でね、ウチは民泊もやろうと思ってんだけど、そっちも一緒にやれるのって

                    聞いたらOKだと、費用はFACTIOと民泊FACTIO INN両方で3万円くらい。

                    最初の☎で聞いた時にすぐにFACTIO INNを思いついたんで、FACTIOの方は

                    あくまでつけたしなんだけどさ。ってことでFACTIO INNも見てもらった。

                    でもね、INNはまだ完全じゃない、照明もないし、作り直しもあるんで後日

                    にしてちょ、まずはFACTIOの方からお願いしまっす。

                     

                     後日、若きカメラマン一人で来て、魚眼レンズのみのカメラでチョチョイの

                    チョイと撮影して、お金を振り込めばネット上に公開されると言われたのだ。

                    そしてある日、☎で画像アップしましたと連絡が入り見たもんせ。

                    1、まずgoogle mapの画面にして、factioで検索する

                    2、マップ上に位置が表示され、表示部分に指差しポンすると

                    3、店外観と店内写真、いずれも下に楕円マークが表示されてて

                    4、店の外観をポンすれば、入口前に奥への⇧

                    5、それをポンすると、店内に誘われて

                    6、グルグルと天井、床までじっくり見れる

                     

                     と、こういうワケだ。イヤ〜実に不思議だ。どうしてこんな画像が作れる

                    のでせうか? アタイには皆目わかりせんのダ。魚眼レンズだからとんでもない

                    とこまで写っちゃうからさ、撮影してるとこ見れなかったのよ。だから何カット

                    でこの画像が出来上がるのかワカンナイの。撮影後に一応画像は確認させて

                    いただいたけど、キュウ〜とダンゴムシみたいに丸まった画像だったから、

                    仕上がりのイメージ皆無でね。

                     

                    ヒマがあったら覗いてみてくりゃ賛成・・・・・・・・・な、店主でした。

                     


                    山原や

                    0

                       昭和52年から21年間続いたNHK沖縄放送局の「あたらしい沖縄のうた」、

                      当時のうたの応募者をBIGINが訪れる番組を観た。BIGINのメンバーも、聴き

                      ながら育ったということで、真っ先に訪問した方が仲地脩瑛(なかちのぶひで)

                      さん。仲地さんが作詞作曲自演したのが「山原や(やんばるや)」で、番組で

                      曲が流れていたのを聴いてドびっくり! まったくもって、いいんだこれが!!

                       

                       沖縄音楽の扉を開いてくれたのはネーネーズ。それまで耳にしたことは

                      あってもCDを買うに至らなかったけど、ネーネーズは別。とりあえず二枚組みを

                      入手して折りにふれ楽しんでいたんだ。中でも「島々清しゃ」にココロを打たれ、

                      演奏メンバーにライ・クーダーがいることを知り、ならばと彼らと共演した

                      「コザdabasa」を入手。もちろんこれもイイ。

                       

                       「島々清しゃ」は、作詞・久米仁、作曲・普久原恒勇。上記の番組の中でも

                      普久原恒勇さんのところにも訪れている。この曲を最初に聴いたとき、てっきり

                      古謡だと思ったんだけど、さにあらず。いろんな方々が唄っているけど、私は

                      なんといってもライ・クーダーとネーネーズが共演したのが一番、編曲もイイし

                      スライド・ギターの音色ともピッタンコでえもいわれぬ雰囲気を醸し出すことに

                      ウットリ。

                       

                       それはそれとして今回の主役は「山原や」だ。録画しておいたけどなにを

                      勘違いしたものか消去してしまってたのよね。まぁ、アマゾンで探せばいいか

                      なんて軽く考えていたワケ。でもって、探したけれどないんだこれが。第一が

                      「山原や」の曲そのものが見つからない。曲はアタマに刻み付けられているけど、

                      ないとなるとなお一層聴きたくなるのが人情。あれれ、まいったな、どうせよう。

                       

                       BIGINが歌ってるCDをめっけて、図書館で借り出して聴いたけど、仲地さんの

                      ほうがぜんぜんいいの。どうやら仲地さんは「山原や」の一曲しか歌っていない、

                      いわばアマチュアだ。BIGINはプロでしょ。どうしてアマチュアのほうがいいの?

                      それって変じゃない? 仲地版「山原や」は、行ったことのない山原の風景が

                      眼前に浮かび上がるっていうかさ、現地の雰囲気がまざまざと見えるような気が

                      するけど、BIGINにはないんだ。ま、それがわかっただけでも借りて聴いた価値

                      はあったんだけどネ。

                       

                       で、なおも捜索は続き、ようやくオークションでEPをめっけて即1000円で

                      落札し、届いたのよ。

                       ディスコメイトレコードで作られた見本盤だ。イラストも仲地さん。番組の

                      中でも画家であることが紹介されたからな。さもありなん。

                       こんな人だ。

                       

                       あらためて聴いてみると、やっぱりいい。ものすごくイイ。9才で目覚め、

                      12才からどっぷりと音楽に親しんできたアタイがこの曲はイイと断言する。

                      彼が歌う他の曲も聴いてみたいけど、そんな気ぜんぜんないんだろうな。

                      歌い手としての才能は有り余るほどだけど、そっちにゃ興味ないってこと

                      なんでしょ。不思議な人がいればいるもんだのっし。

                       

                       メロディはシンプルで何度も繰り返す。歌詞も山原の風景、子供のときに

                      遊んだ思い出といったものだ。ギター二本のみの伴奏が一番、二番はピアノと

                      数人のストリングス。たったこれでけの構成で、胸がしめつけられるような

                      郷愁がココロに溢れて来る。私が遊んだ米沢の山河と沖縄とじゃ遠路はるばる

                      の距離を隔てているけど、まったくもって同じような心持ちになってくる。

                      ひねたアタイのココロにエモーショナルな感情を呼び起こすなんざ、役者や

                      のう。

                       

                       名曲であるにもかかわらず誰も歌っていない、唯一BIGINだけってことはさ、

                      仲地さんが拒んでいるんじゃないのかしら。自分で歌ったのだって見本盤だけ

                      だから、ごく少量のはずだ。きっとレコードやCDに録音させてほしいという

                      誘いはあったんだろ。なんたって名曲だし歌唱力も抜群だから、ほっとく

                      わけがない。下世話な話だけど、著作権や売り上げの収入だってあるだろうに。

                      よほど肝が座っとるんだろうな。会ってみたいな。でも会ってくれないだろうな、

                      そういう人に違いない。

                       

                       ま、そんなことはど〜でもイイのんじゃ。手元にドーナツ盤があって、いつでも

                      聴けるわけだから。

                       

                      知らない曲はまだまだあるのと違いまっか・・・・・・・・・な、店主でした。

                       

                       



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