新しさもよりけり

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     毎週月曜日はデザイン学校で木工を教える日なんだ。16日に向かう途中、

    銀座へ。修理完了のライターを受け取りに松屋。以前ネットで買ったダンヒルは

    二代目。初代はなくしたの。古いライターだから壊れるのはわかってる、前のも

    そうだったからさ。直しに出せば15,000円かかるのも了解済み。タバコ吸わない

    人にはわからないだろうけど、吸う人だって百円ライターでいいじゃん派の方は

    多い。でもですよ、着火の際の気持ちよさは格別なんだからしかたない。重さ、

    手触り、作動音、炎の具合、どれをとっても流石ダンヒル。タバコを吸うたびに

    味わえる快感(小さいけど快感は快感だ)を捨てる気はないのよね。

     

     でね、ふと思い立って隣りの伊東屋へ行ったんだ。これも以前、同店で開催

    されていたモレスキンの展示会でジャパニーズなんとかのノートをことを相談

    しようと思って行ったときに、大きめの黒色があったの。

     これなんだけどね。ちなみにジャパニーズなんとかってのは、屏風のように

    全ページが一繋がりになってて、ベロベロ〜と広げれば絵巻のようになるの。

    これが姿を見なくなって久しくてさ、別に使い道があるわけでもないけど

    ないとなると欲しくなるのがアタイ。で、小さめのとコレを買ったわけです。

     

     そこで問題なのが黒紙。さぁて、これを何に使おうか。というより使い道

    はさておき、まずは書くのならばインクがいるだろ、色は白に決まってる、

    いまどき白インクなんかあるんだろか、聞くなら伊東屋しかあるまい。本店

    に行ったら裏の支店?にあるかも、ってことで裏に行き4階?でお買い求め。

    そんとき気が付いたんだよな。昔のアルバムはこの手の黒紙で、そこにゃ

    しっかりと白インクで書かれていたもんだ。名前とかね。昔見た記憶が蘇り

    懐かしさがココロに広がった(というほどでもないけど)。

     

     授業は相変わらずの調子で終わり、教室でミニ書類を書いてたら学生が

    来て相談があると。二年生だ。卒業制作の相談事、雑貨専攻の彼女ソファ

    が作りたいんだと。木工技術は皆無、もちろんソファなんて作ったこたぁ

    ない。クッションだって布だってじぇんじぇん知らないんだも〜んな世界。

    どうせアシスタントに手伝ってもらなきゃならないだったら早めに筋立て

    といたほうがイイ、布も調べようね、ボタンやリボンもついでに調べとい

    たら、まるで先生みたいだ。それが終わって帰ろうと出口に向かったら

    もう一人の二年生が待ってる。またもやソファだ。まぁ相談されるのは

    イヤじゃないけど、二年生は受け持ってないし、他に誰か相談できる人

    いないのかいと思いつつも、ここじゃなんだから喫茶店にでも行こうと。

     

     校内じゃタバコ吸えないもんな、タバコ吸わずしていいアイデアなんか

    絶対に出ないからさ、とにかくタバコ吸えるとこってワケ。歩くこと数分

    よさげな喫茶店に遭遇。昔々はモーツァルト、昔は李白、今は喫茶去と

    称する店。聞けばタバコOKで夜8時まで営業だと

     ピアノの両脇にスピーカーがある。ん? イギリスの名器タンノイ?

    でもちょいと違うか。写真出典

     聞けばALTECとのこと。ふ〜ん、ええやないか。気合いが入っとるや

    ないか。吊り棚にはEPがズラリ。いまどきEPかい、LPもありCDもある

    けど、EPへの思い入れの堂々っぷりがまぶしい。応援したろやないか、

    たって週一度行くぐらいしかできないけど。帰ろうと出口で看板を見たら

    二階席もある、どうやら畳敷きで掘りごたつらしき風情。きっと学生同士

    や先生と座談にふけってくれってことなんでしょう。度々登場の「今どき」

    だけど、だめ押しだなこりゃ。旧くは学生の街で鳴らしたお茶の水または

    水道橋、往古の文化を絶やしてはなるまいとの店主の意気込みに拍手は

    鳴り止みませんよ。マジで。

     

     ということで投票日の今日、昨日まで勤しんでた2.4mの長棒の削りに

    飽いて、大リーグ中継を途中まで観て、地下でレコード鑑賞たい。

     炭火が恋しくなるこの時期、きのうから投入と相成った。ちょっと前まで

    さほどでもなかりけりな寒さ、ここ数日の長雨でめっきり寒くなっちまった。

    地下は、7〜8畳の広さ、そこに小さな手炙りの火鉢、炭は3個が限界。

    どれほどの暖房効果と聞かれれば、そこはかとなき暖かさとでも言いましょう

    か。長袖長ズボン靴下を着れば、そこそこの暖かさ、我慢出来ない寒さでは

    まったくない。考えてみればさ、昔はみんなこうだったんでしょう。時が移り

    行き、技術革新の波で次々と便利快適が実現された今、半袖で暮らせる暖かさ

    なんてのは贅沢が過ぎるとアタイは思っているのでありんす。

     

     かくいうアタイ、なにもなんでもかんでも古いものがイイなんて思っちゃ

    いませんぜ。でも長く生きてると、どんどん時代は変わり、新しいものに

    取って替わって古いモノは消え去り、それはしかたのないことだけど、消え

    去ったモノだっていいものはたくさんあるし、使う人によっては替える必要を

    感じないモノだってあるわけでね。歴史の流れに棹さす気はないけど、その

    時々で気に入ったモノがあり、それに魅力や愛着を感じるんならそのまま

    でいいやないかって思うだけなのダ・・・・・・・・・・・・・。

     

    雨降り続けて地は固まるどころかドロドロ〜・・・・・な、店主でした。

     


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