やっぱオモロい

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     近くまで行ったので、卒業生が営んでいるレストラン(って感じじゃない

    んだけど)に車を走らせる。横須賀は秋谷にあるエスケープ。とっくに昼時は

    過ぎてて、やってないかも?と思ったんだけど、外から見上げれば窓は開いて

    る、やってる? やってた! さっそくなんでもいいからテキトーに食べさせて

    おくれ、いいカツオがありますよ、それでいいよ、食して一服。

     

     昼が過ぎて彼女と一休みしていた店主・O合君と食後のコーヒーを飲みつつ

    一服のとき、なんだかんだ話の中で彼女が行きたいところはモンゴル、そんな

    話になってね。ヘェ〜そうなんだ。この彼女、近くでキムチ屋さんを営んでて

    これがけっこう美味いんだけど、モンゴルで思い出したのが世界屠畜紀行。

    世界にゃ家畜を食べるとこいくらでもある。絞め方もいろいろでね。たしか

    モンゴルじゃ胸の一部をちょっとだけ切って、手を突っ込んで心臓近くの血管

    を指でつぶす、その間数分の見事な技、家畜は苦しむことなく食材となる。

    こんなことが詳細なイラストで描かれている、書き手は内澤旬子さんだ。

     実は、それ以前に読んだのが東方見便録でね。アジア各地のトイレ事情の

    ルポルタージュ。場所柄とてもじゃないけど写真ではアカン、イラストなら

    OKってことで内澤さんにお鉢が回ってきたんだろ。しかも、この仕事実際に

    トイレを見て、体験しなくちゃならないから、誰でも出来ることではない!

     それがコレ。中国の凄さは耳にしてた。O合君の彼女だって体験済み、

    やっぱそうなのと話は盛り上がる。この本で私が大爆笑したのはネパール。

    大きな円形の豚舎は地面を掘り下げてあり、縁の石積みに座りいざ、見ると

    真下に豚が口を開けて待ち構えている、早くウンチせい!ってわけだ。

    もちろん、見るだじゃなく試してみるのが内澤女史のスゴイところでね。

    いや〜世の中には凄い人がいるもんだと、いたく感心、以来のファンなのだ。

     

     でね、そんじゃこの二冊送ってあげるよと約束し、帰ってからネット検索。

    わりと最近の本をめっけて、入手して読んだと思ってくんねえ。

     まずは捨てる女。イラストの仕事ってのはジャンルがバラバラ、ってことは

    資料が溜まる、仕事以外でも興味があるものは欲しいに任せてドンドンたまる

    一方、それが病気(「身体のいいなり」これも読んだ)をきっかけにイヤに

    なって、捨てに捨てまくる騒動記。製本も好き、読めない言語でも装丁が

    気に入ることも多々、置ききれなくなった本を実家に一時預かり、そんとき

    父親「あなたは、一体どうしたいの」みたいな言葉がココロに刺さる。それが

    私の心を打つ。規模が小さい、数は少ない、とはいえ私もほとんど同じような

    もんだからな。横須賀の浜辺で拾ったけっこうな丸太、あれから数年、ようやく

    真っ二つに切ってなにか作品にしようかとの最近。あなたの気持ちよぅ〜

    わかりまっせ。

     

     好きで集めた品々、やろうとしてまんま放置の品々、服だっておなじだ。

    大枚を叩いて買ったジャケットはタンスに眠ってるし、この前買ったシャツ

    だって着る機会を待ってるていたらく。手のこんだ刺繍が施されているシャツ

    は普段使いできるもんじゃない。だったらなんで買うんだと言われるだろう

    けど、見た瞬間に欲しいと思うんだからしかたない、今を逃せば二度と入手

    できないだろと思っちゃうんだからしかたない。私が欲しいと思うものが、

    多くの人も共感してくれるものなら、なにかの役に立つかもしれないし、

    売る事もできるかもしれません。でもね、私の嗜好はさにあらず、よく言えば

    個性的、悪く言えばだれも欲しいと思わないものばっかなんですもん。

     

     売れば売れるかもしれないけど二束三文だろな、だったら私が持っていた

    ほうがいいって結論だ。私の場合は、持てる範囲内でなんとかなってるけど、

    内澤さんは限界を突き抜けての膨大量だから、処分するっきゃなかったって

    ことだろ。

     

     んでもって、

     これが直近の一冊、多分だけど。東京に住んでいることに疑問わくわく、

    小豆島に転居と相成った。もし私が若ければ、もし母から譲り受けた家が

    なければ、もし結婚してなければ、私も同じような気持ちを抱いたかも

    しれないなぁ。と、心の中を覗き込んだりして。

     

     お腹もクチくなったし、帰るか、エスケープのテラスに出たら、下にある

    私のシトロエンAX-GTを見て、彼女がイイなぁと言うワケですよ。前から

    O合君は塗装のハゲ具合がいいと言ってたけど、類は友を呼ぶ、彼女も

    ご同輩なんだな。この車、なんの不満もないけれど、二台を持つことに

    なんだかな〜と思いつつの今日この頃、あげるよと。ホント!マジで!

    なんて大喜びの彼女、聞けばホンダを10年以上乗ってて変えようか思案

    してたとこ、父親もミニクーパーをいじって乗り回してるんだと。だったら

    相手にとって不足はまったくなしじゃん。でもなぁ、そんときは欲しくても

    後になって冷静になって考えたら、ゴメンね、やめとく、よくあることだ。

     

     本を二冊送る中に、ところでシトロエンまだ欲しいの? 手紙を忍び

    込ませて、返待つのココロなのだぁ〜。

     

    ってことで今日は髪を切る! なんだそれ?・・・・・な、店主でした。

     


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    コメント
    知人の在日朝鮮人の女性の学者は「本を買うのが好き」と堂々と言うし、最近私が読んだ本には、使わなくてもそれを所有していることの満足感は精神において消費(活用)されているから充分な価値ありと書いあった。同感です。
    • T野井
    • 2017/10/12 9:28 PM
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